サウナが苦手と感じている方は、決して少なくありません。「熱すぎて息苦しい」「水風呂が冷たくて心臓に悪そう」といったネガティブなイメージを持つのは、ごく自然なことです。最近では空前のサウナブームが続いていますが、周囲の熱狂に無理に合わせる必要はありません。
しかし、実は入り方や施設選びを少し工夫するだけで、あの独特の不快感が驚くほど和らぐことがあります。この記事では、サウナが苦手な原因を紐解きながら、初心者でも安心してリフレッシュできる優しい楽しみ方を詳しくご紹介します。
サウナが苦手と感じる主な理由とそれに対する解決策

サウナに対して「自分には合わない」と感じるのには、必ず具体的な理由があります。まずは、多くの人が苦手に感じるポイントを整理し、それぞれの不安を解消するためのヒントを見ていきましょう。
息苦しさや肌を刺すような熱さが我慢できない
サウナ室に入った瞬間に感じる、あの「ムワッ」とした熱気と息苦しさが苦手という方は非常に多いです。一般的なドライサウナは湿度が低く、乾燥した熱風が鼻や喉を刺激するため、呼吸がしづらく感じてしまいます。また、肌の表面がチリチリと痛むような感覚も、不快感の原因になります。
この息苦しさを軽減するためには、濡れたタオルで鼻と口を覆うのが最も効果的です。タオルを通すことで空気に湿り気が加わり、呼吸が劇的に楽になります。また、サウナ室内の「低い段」に座ることも大切です。熱い空気は上の方に溜まる性質があるため、下の段に座るだけで体感温度を数度下げることができます。
無理をして長時間入る必要はありません。まずは5分程度、あるいは「少し熱いな」と感じた時点で外に出ても全く問題ありません。自分のペースを守ることが、苦手意識を克服するための第一歩となります。周囲の時間を気にせず、自分の体が発するサインに耳を傾けてみてください。
水風呂が冷たすぎて心臓が止まりそうな恐怖感
サウナとセットで語られる水風呂ですが、「あんなに冷たいものに入るなんて信じられない」と感じるのも無理はありません。急激な温度変化は体への刺激が強く、心臓への負担を不安視する声もよく聞かれます。特に、冷たさが「痛み」として感じられる場合は、無理に入浴するのは避けるべきです。
水風呂が苦手な方は、まずは30度前後の「ぬる湯」や、ぬるま湯のシャワーから始めてみましょう。いきなり全身を浸けるのではなく、足先や手先から少しずつ水をかけるだけでも、十分に体を冷やす効果があります。少しずつ慣れてくると、サウナ後の火照った体が冷やされる心地よさに気づけるかもしれません。
最近の温浴施設では、水風呂の温度が高めに設定されている「マイルドな水風呂」を備えている場所も増えています。18度〜20度程度の水風呂であれば、初心者でも比較的入りやすいでしょう。水風呂を飛ばして、外気浴(外の空気に触れること)だけで休憩するスタイルも、立派な楽しみ方の一つです。
他人の目が気になってリラックスできない
不特定多数の人が裸で集まる空間に、心理的な抵抗を感じる方もいらっしゃいます。また、サウナ愛好家(サウナー)たちが独自のルールで動いているように見えて、「作法を知らない自分は浮いているのではないか」と気疲れしてしまうケースも少なくありません。
こうした悩みを持つ方には、「個室サウナ(プライベートサウナ)」の利用が強く推奨されます。自分一人、あるいは気心の知れた仲間だけで空間を独占できるため、人目を気にする必要が全くありません。好きな温度に調整したり、好きな音楽を流したりしながら、自分のリズムでサウナと向き合うことができます。
また、施設を訪れる時間帯を工夫するのも一つの手です。平日の昼間や早朝など、利用者が少ない時間帯を狙えば、広々としたサウナ室をゆったりと使えます。他人の目を気にせず、純粋に自分の体調管理のためだけに時間を使う贅沢を味わってみてください。
のぼせやすくてすぐに体調が悪くなってしまう
サウナに入るとすぐに顔が真っ赤になり、立ちくらみや頭痛がしてしまう「のぼせ」体質の方もいます。これは血圧の変動や自律神経の乱れが原因であることが多く、無理をすると健康を害する恐れがあります。体質的に合わないと感じている場合は、注意が必要です。
のぼせを防ぐためには、頭部を冷やしておくことが重要です。サウナハットを被る、あるいは冷たい水で濡らしたタオルを頭に巻くことで、脳の温度が上がりすぎるのを防げます。また、入浴前後の水分補給を徹底し、体内の循環を良くしておくことも欠かせません。
もし入浴中に「少し気持ち悪いな」と感じたら、すぐにサウナ室を出て、涼しい場所で横になりましょう。サウナは我慢比べではありません。体調が悪くなるまで入るのは逆効果ですので、短時間の利用を数回に分けるなど、体への負担を最小限に抑える工夫を取り入れてみてください。
苦手意識を克服するための正しい入り方の手順

サウナが苦手な方の多くは、いきなり高温のサウナ室に入り、無理をして耐えてしまう傾向があります。正しいステップを踏むことで、体への刺激を和らげ、リラックス効果を最大限に引き出すことができます。
湯船でゆっくり体を温めてから入る
サウナ室に入る前に、まずは40度前後のお風呂に5分〜10分ほど浸かり、体を内側から温めておきましょう。これを「下茹で」と呼びます。体が冷えた状態からいきなり高温のサウナに入ると、血管が急激に収縮し、心臓や血管への負担が大きくなってしまいます。
あらかじめ湯船で毛穴を開き、血流を良くしておくことで、サウナ室に入ってからの発汗がスムーズになります。汗が出やすくなると、体温調節機能が働きやすくなり、結果として熱さによる苦しさが軽減されるのです。お風呂から出た後は、体の水分をしっかりと拭き取ってからサウナ室へ向かいましょう。
サウナハットや濡れタオルをフル活用する
サウナ室の熱から頭を守ることは、苦手克服の最大のポイントです。頭部は熱に弱く、脳の温度が上がるとぼーっとしたり、のぼせたりしやすくなります。そこで役立つのが「サウナハット」です。ウールやコットン素材の帽子を被ることで、熱を遮断し、髪の乾燥も防いでくれます。
もし専用のハットを持っていない場合は、濡れたタオルを頭に巻くだけでも効果があります。また、目のあたりまでタオルで覆うことで、視界に入る情報を遮断し、より深いリラックス状態に入ることができます。鼻と口を覆えば、前述した通り呼吸も楽になるため、一石二鳥の効果が得られます。
サウナ室内での姿勢も重要です。椅子に座る際は、可能であれば「あぐら」や「体育座り」をしてみてください。足元は頭よりも温度が低いため、普通に座ると足だけが温まりにくいという温度差が生じます。体全体を同じ高さに保つことで、全身を均一に温めることができます。
足湯やぬるま湯から水風呂に慣れていく
水風呂に対する恐怖心がある方は、決して無理に肩まで浸かる必要はありません。まずは膝から下だけを水に浸ける「足浴」から始めてみましょう。それだけでも、サウナで熱くなった体から熱が逃げていく感覚を味わうことができます。足だけでも冷やすと、血管の収縮により血流が促進されます。
物足りなくなってきたら、手桶で水をすくい、腕や脚に少しずつかけ湯をしてみてください。特に首筋や脇の下など、太い血管が通っている場所を冷やすと、効率よく体温を下げることができます。「冷たい」と感じるよりも「気持ちいい」と感じる範囲で留めるのが、継続して楽しむ秘訣です。
もし水風呂に入る決心がついたなら、息を大きく吐き出しながら入るのがコツです。息を止めると血圧が急上昇しやすいため、ゆっくりと吐きながら入ることで、体へのショックを和らげることができます。入っている時間は30秒から1分程度で十分です。無理に長居する必要はありません。
外気浴で「ととのう」感覚を体験してみる
サウナと水風呂の後に最も重要なのが「外気浴」という休憩の時間です。椅子に深く腰掛け、目を閉じて、風や空気の動きを全身で感じてみてください。このとき、体の中の血流が激しく巡り、深いリラックス状態になることを、愛好家の間では「ととのう」と表現します。
サウナが苦手な人こそ、この休憩の心地よさを知ってほしいと思います。サウナの熱さや水風呂の冷たさは、すべてこの「至福の休憩タイム」を迎えるための準備に過ぎません。体がふわふわと浮くような感覚や、頭がすっきりと冴えわたる感覚を一度でも体験すれば、苦手意識が楽しみに変わる可能性があります。
休憩中は、水分をこまめに摂りながら最低でも10分以上は休みましょう。体が冷えすぎないように、バスタオルを羽織るなどの調整も大切です。自分の呼吸が整い、心臓の鼓動が落ち着くまで、何にも邪魔されない自分だけの時間を堪能してください。これこそが、サウナの本当の醍醐味です。
施設選びが鍵!サウナが苦手な人におすすめのスタイル

サウナと一口に言っても、実はその種類は多岐にわたります。昭和からあるような「高温でカラカラのドライサウナ」だけがサウナではありません。最近は、湿度が高く温度が低い、初心者や苦手な方でも過ごしやすい施設が増えています。
温度が低めで過ごしやすい「ボナサウナ」や「塩サウナ」
「ボナサウナ」とは、座面の下にヒーターが隠されているタイプのサウナです。熱源が直接見えないため、空気がじりじりと熱くなる感覚が少なく、マイルドな温かさが特徴です。温度も80度前後に設定されていることが多く、熱いのが苦手な方でも比較的長く入っていられます。
また、「塩サウナ」もおすすめです。部屋の中に置かれた塩を体に塗って入るスタイルで、温度は50度〜60度程度と非常に低く設定されています。低温でありながら、塩の浸透圧効果によって驚くほどたくさんの汗をかくことができます。肌もツルツルになるため、美容目的で利用する方にも人気があります。
これらのサウナは、息苦しさがほとんどないため、読書をしたり考え事をしたりしながら、ゆっくりとした時間を過ごすのに最適です。強い刺激を求めるのではなく、優しく体を温めたいというニーズにぴったりの選択肢と言えるでしょう。
湿度が高くしっとり潤う「スチームサウナ」
ドライサウナの乾燥が苦手な方には、霧状の蒸気で満たされた「スチームサウナ」や「ミストサウナ」が最適です。湿度が100%近いため、肌や髪に潤いを与えながら、じんわりと体温を上げてくれます。温度は40度〜50度程度と低いですが、湿度が高いことで体感温度はしっかりと感じられます。
蒸気が視界を遮るため、周囲の視線が気にならないというメリットもあります。また、ユーカリやラベンダーなどのアロマが配合されている施設も多く、香りによるリラックス効果も期待できます。喉や鼻の粘膜にも優しいため、風邪の引き始めや花粉症の時期に利用する人も多いサウナです。
スチームサウナであれば、通常のサウナのような「我慢」の感覚がほとんどありません。まるで暖かい霧の中に包まれているような感覚で、心地よく汗を流すことができます。水風呂が苦手な場合は、スチームサウナを出た後にぬるめのシャワーを浴びるだけでも、十分なリフレッシュ効果を得られます。
寝ながらリラックスできる「溶岩浴」や「岩盤浴」
サウナという形式にこだわらず、もっと低いハードルから始めたいなら「岩盤浴」や「溶岩浴」がおすすめです。温められた天然石の上に横たわるスタイルで、サウナよりもさらに低い40度〜45度程度の環境で過ごします。服(専用着)を着て入るため、裸になる抵抗感もありません。
岩盤浴から出る遠赤外線は、体の芯までじっくりと熱を伝えてくれます。サウナのような急激な温まり方ではなく、20分〜30分かけてじわじわと発汗を促すため、心臓への負担が非常に少ないのが特徴です。そのまま眠ってしまうほどリラックスできる空間も多く、初心者には特におすすめの体験です。
多くの岩盤浴施設には、サウナのような水風呂の代わりに、10度前後の冷やされた「クールルーム」が用意されています。冷たい水に入るのが苦手な方でも、涼しい部屋でゆっくりと体を冷やすことができるため、ストレスなく交互浴(温冷交代浴)の効果を楽しむことができます。
サウナの種類と特徴まとめ
| 種類 | 温度 | 湿度の特徴 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| ドライサウナ | 80〜100度 | 低い(乾燥) | 短時間でガツンと汗をかきたい人向け |
| スチームサウナ | 40〜50度 | 高い(多湿) | 喉や肌に優しく、息苦しさがない |
| ボナサウナ | 70〜80度 | 中程度 | 足元からじんわり温まり、のぼせにくい |
| 岩盤浴 | 40〜45度 | 中程度 | 服を着たまま、寝ながらリフレッシュできる |
体へのメリットを知ると苦手意識が変わるかも?

サウナが苦手な理由が解消されてきたら、次に知ってほしいのが「なぜ多くの人がサウナに通うのか」というメリットについてです。サウナは単なるリラクゼーションではなく、科学的にもさまざまな健康効果が期待されています。
自律神経が整い睡眠の質が劇的に向上する
現代人はストレスやスマホの使いすぎにより、交感神経(活動モード)と副交感神経(リラックスモード)の切り替えがうまくいかなくなっていると言われています。サウナと冷水による刺激は、この自律神経を強制的にリセットするスイッチのような役割を果たします。
サウナでしっかり温まり、適度に体を冷やした後の休憩中には、優位だった交感神経が落ち着き、深い副交感神経の状態へ移行します。このスイッチングがスムーズに行われるようになると、夜の寝付きが良くなり、眠りの質も深くなります。「サウナに入った日は、泥のように深く眠れる」という声が多いのはこのためです。
不眠気味の方や、朝起きても疲れが取れていないと感じる方は、サウナを一種の「睡眠導入ツール」と考えてみてはいかがでしょうか。週に一度でも自分の神経系をケアしてあげる時間を作ることで、日中のパフォーマンス向上にも繋がります。無理をしない範囲での入浴でも、この自律神経への効果は十分に得られます。
血流改善による肩こり・冷え性の緩和
サウナに入ると、体温の上昇に伴って血管が広がり、血流量が通常の数倍にも増加します。これにより、全身の筋肉に溜まった老廃物や疲労物質が洗い流され、慢性的だった肩こりや腰痛が和らぐことがあります。血流が良くなることは、冷え性の改善にも直結します。
特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている方は、毛細血管の血流が滞りがちです。サウナによって強制的に血流を促進することで、指先や足先まで温かい血液が行き渡るようになります。定期的に通うことで基礎代謝も上がり、冷えにくい体質へと近づくことができます。
冷え性で悩んでいる人こそ、サウナは強力なサポート役になります。最初は「熱い」と感じるかもしれませんが、血流が良くなった後のポカポカとした持続感を感じてみてください。お風呂だけでは得られない、体の芯から沸き起こるような温かさを体験できるはずです。
老廃物の排出を促すデトックス効果
私たちは日常生活の中で、重金属や化学物質などの不要なものを無意識に体内に取り込んでいます。サウナで大量の汗をかくことは、これらの老廃物を排出する数少ない手段の一つです。皮脂腺から出る汗には、普段の運動ではなかなか出しにくい物質が含まれていると言われています。
また、発汗によって毛穴の汚れが押し出されるため、肌のコンディションが整うというメリットもあります。サウナ後に肌が明るくなったり、化粧ノリが良くなったりするのは、このターンオーバーの促進効果によるものです。サウナは、内側から体をきれいにするための天然の美容法とも言えるでしょう。
「デトックス」というと難しいイメージがありますが、シンプルに「溜まったものを出す快感」を味わうのがサウナの良さです。汗とともにストレスやネガティブな感情も流れ出していくような感覚は、心身ともに軽やかになるための大きな助けとなります。
メンタル面の安定とストレス解消
サウナ室の中では、スマホを見たり誰かと話したりすることはほとんどありません。この「強制的なデジタルデトックス」の時間が、脳の疲れを癒やすのに非常に役立ちます。情報が溢れる現代社会において、ただ静かに自分の呼吸を感じる時間は極めて貴重です。
高温の環境に身を置くことで、脳内ではベータエンドルフィンなどの快感ホルモンが分泌されることも分かっています。これにより、不安感が軽減されたり、ポジティブな気持ちになれたりする心理的効果があります。嫌なことがあった日にサウナへ行き、リフレッシュして帰ってくるというルーティンを持つことは、メンタルヘルスを守るための有効な手段です。
「苦手だから行かない」と切り捨てるのは簡単ですが、こうしたメリットを少しずつ享受できる方法を見つけることができれば、生活の質はぐっと向上します。サウナを自分をいたわるための「大切なケアの時間」と捉え直してみることで、少しずつ前向きな気持ちになれるかもしれません。
サウナが苦手な人が注意すべき体調管理とマナー

せっかくのサウナで体調を崩してしまっては本末転倒です。特に苦手意識がある方は、体への反応が敏感である可能性があります。安全に楽しむためのルールと、周囲へのちょっとした配慮について知っておきましょう。
水分補給は「前後」だけでなく「最中」も徹底する
サウナでの脱水症状を防ぐためには、入浴前の水分補給が欠かせません。コップ1〜2杯の水を飲んでおくことで、血液のドロドロ化を防ぎ、スムーズな発汗を助けます。しかし、実はサウナのセット間(休憩中)にも細かく水分を摂ることが非常に重要です。
一度に大量に飲むのではなく、一口ずつゆっくりと飲むようにしましょう。ミネラル分が含まれた麦茶や、塩分を補給できるスポーツドリンクなどもおすすめです。アルコールは利尿作用があり脱水を加速させるため、サウナ前後の飲酒は絶対に避けてください。
喉が渇いたと感じる前に飲むのがポイントです。サウナを出た後に一気に飲む快感も魅力的ですが、安全を優先して、こまめな補給を心がけましょう。
空腹時や食後すぐの入浴は避ける
体調管理の面で意外と見落としがちなのが、食事のタイミングです。空腹の状態でサウナに入ると、低血糖を起こしてふらつきやすくなります。逆に、食後すぐにサウナに入ると、消化のために胃腸に集まるべき血液が全身に分散してしまい、消化不良の原因になります。
理想的なのは、食事から1〜2時間ほど空けてから入ることです。もしどうしてもお腹が空いている場合は、バナナなどの軽い軽食を摂ってからにしましょう。また、体調がすぐれない時や睡眠不足の時も、サウナは控えるのが賢明です。自分のコンディションを冷静に判断する勇気を持ってください。
「今日は無理をしない」と決めて、お風呂だけで済ませる日があっても良いのです。サウナはあくまで健康やリフレッシュのための手段であり、目的ではありません。自分の体を第一に考えた選択をすることが、長く楽しむための秘訣です。
自分の限界を決めず早めに出る勇気を持つ
サウナ室にある「12分計」などの時計を見ていると、つい「10分は入らなければ」という義務感に駆られがちです。しかし、その日の気温や湿度、自身の体調によって、適切な入浴時間は刻一刻と変化します。時計よりも自分の心拍数や、肌の感覚を信じてください。
「心臓がドキドキし始めた」「少し頭が重い気がする」と感じたら、たとえ3分しか経っていなくても外に出て構いません。サウナ愛好家の間では「サウナの主役は自分自身」です。他人のペースに合わせる必要は全くありませんし、早く出ることが恥ずかしいことでもありません。
むしろ、早めに切り上げる余裕がある人ほど、サウナを上手に使いこなしていると言えます。無理をして体にストレスをかけるのではなく、心地よいと感じる瞬間の「一歩手前」で止めるくらいの気持ちでいると、苦手意識も少しずつ薄れていくはずです。
サウナが苦手な方へ贈る無理のない楽しみ方のまとめ
サウナが苦手という感覚は、決して恥ずかしいことではありません。熱さや冷たさに対する感受性は人それぞれであり、これまでの経験や入り方がたまたま自分に合っていなかっただけというケースがほとんどです。
まずはドライサウナにこだわらず、湿度の高いスチームサウナや、服を着て入れる岩盤浴から試してみてください。そして、濡れタオルやサウナハットを使って頭を守り、水風呂の代わりにぬるま湯のシャワーを浴びる。そんな「自分流」のアレンジを加えるだけで、サウナの景色はガラリと変わります。
サウナの本当の価値は、その後の休憩で得られる深い安らぎにあります。無理をして熱さに耐える必要はありません。自分の体が「気持ちいい」と感じるポイントを探りながら、マイペースにリフレッシュを楽しんでください。この記事で紹介した方法が、あなたのサウナ嫌いを解消し、心地よい時間を見つける手助けになれば幸いです。




