最近、性別や年齢を問わず「サウナ趣味」を持つ人が増えています。心身をリフレッシュさせる「ととのう」という言葉も浸透し、日常のストレスを解消する手段として注目を集めています。しかし、これからサウナを始めてみたいと考えている方の中には、「具体的にどう入ればいいの?」「マナーが難しそう」と不安を感じる方もいるかもしれません。
サウナは正しい知識を持って楽しむことで、健康面や精神面で多くのメリットをもたらしてくれます。自分に合ったスタイルを見つければ、これほど心地よく、かつ手軽に続けられる趣味は他にありません。本記事では、初心者が知っておきたい基本の入り方から、趣味として長く楽しむためのポイントまで詳しく解説していきます。
サウナ趣味の魅力と得られるメリット

サウナ趣味がこれほどまでに多くの人を惹きつけるのは、単に「体が温まるから」という理由だけではありません。忙しい現代社会において、自分自身と向き合い、心身を強制的にリセットできる時間は非常に貴重です。サウナに入ることで得られるポジティブな変化について、具体的に見ていきましょう。
心身ともにリラックスできる「ととのう」体験
サウナ、水風呂、外気浴を繰り返すことで訪れる、心身が深くリラックスした状態を「ととのう」と呼びます。この状態は、交感神経と副交感神経が交互に刺激されることで自律神経が調整され、脳内に多幸感をもたらす物質が分泌されることで起こると考えられています。日常の悩みや雑念が消え、頭の中がすっきりとクリアになる感覚は、サウナ趣味ならではの醍醐味です。
また、サウナの中ではデジタルデバイスから強制的に離れることになります。スマートフォンやパソコンの通知に追われる毎日から解放され、静寂の中で自分の鼓動や呼吸に集中する時間は、現代人にとって最高の贅沢と言えるでしょう。この「デジタルデトックス」の効果も、ストレス解消に大きく寄与しています。
ととのった後の心地よい疲労感は、質の高い睡眠にもつながります。サウナに入った日は寝付きが良くなり、翌朝の目覚めがすっきりするという声も多く聞かれます。深い眠りによって日中のパフォーマンスが向上することも、サウナを趣味にする大きなメリットの一つです。
健康維持や美肌へのポジティブな影響
サウナで体温が上がると、全身の血流が促進されます。血流が良くなることで、体内の老廃物が排出されやすくなり、疲労回復や肩こり、冷え性の改善が期待できます。血行が促進されると、酸素や栄養素が体の隅々まで行き渡るため、内臓の働きも活発になり、免疫力の向上にもつながると言われています。
また、大量の汗をかくことで毛穴の詰まりが解消され、肌のターンオーバーをサポートする効果も期待できます。サウナ後の肌は血色が良く、ツヤが出やすくなるため、美容意識の高い方にとってもサウナ趣味は非常に魅力的です。定期的に通うことで、健やかな肌を保つ習慣が身に付くでしょう。
さらに、サウナはヒートショックプロテイン(HSP)という細胞を修復するタンパク質の生成を促します。これにより、損傷した細胞が修復されやすくなり、加齢による体の不調を和らげたり、体力の維持を助けたりする効果があると考えられています。健康的な生活を送るための基盤として、サウナを取り入れる価値は十分にあります。
一人でも複数人でも楽しめる自由度の高さ
サウナ趣味の良いところは、誰にも気を使わずに自分一人で完結できる点にあります。自分の体調に合わせて温度や時間を調整し、好きなタイミングで水風呂に入り、好きなだけ外気浴をする。こうした「自分だけの時間」を自由にコントロールできることが、自立した大人の趣味として親しまれる理由です。
一方で、共通の趣味を持つ仲間とサウナを訪れる「サ活(サウナ活動)」も人気があります。サウナの中では静かに過ごすのがマナーですが、休憩中やサウナ後に感想を語り合ったり、お気に入りの施設について情報交換をしたりするのは楽しいものです。同じ趣味を通じて新しいコミュニティが広がることもあります。
最近では、プライベートサウナや貸切サウナも増えており、家族や友人とリラックスしながら会話を楽しむスタイルも定着してきました。ソロ活としての充実感も、グループでの交流も、その日の気分や状況に合わせて選べる柔軟性がサウナ趣味の魅力と言えます。
サウナ初心者がまず知っておきたい基本的な入り方

サウナを楽しむためには、正しい手順を知ることが大切です。無理をして長時間入ることが正解ではありません。自分の体調と相談しながら、心地よいと感じる範囲で行うのが基本です。ここでは、一般的によく推奨される「サウナの黄金サイクル」とそのポイントについて解説します。
体への負担を抑えるための準備とマナー
サウナ室に入る前には、まず浴室で体をきれいに洗いましょう。これは公共の場でのマナーであると同時に、肌の汚れを落とすことで汗をかきやすくするという機能的な理由もあります。また、湯船に数分浸かって体を温めておくと、サウナ室での発汗がよりスムーズになります。この「下茹で」を行うことで、急激な温度変化による体への負担を軽減できます。
サウナ室に入る際は、体の水分をしっかりと拭き取るのがポイントです。肌に水分が残っていると、それが気化する際に体温を奪ってしまい、芯まで温まるのに時間がかかってしまいます。また、サウナ室の座面を濡らさないように、お尻の下にタオルを敷くことも忘れないようにしましょう。こうした小さな配慮が、自分も周囲も快適に過ごすためのコツです。
サウナに入る前のチェックポイント
1. 浴室で体と髪を丁寧に洗う
2. 湯船に浸かって軽く体を温める(下茹で)
3. 体の水分をしっかり拭き取ってからサウナ室へ
サウナ・水風呂・外気浴の黄金サイクル
サウナ趣味の基本は「サウナ、水風呂、外気浴」の3ステップを1セットとすることです。サウナ室では上段ほど温度が高くなるため、初心者は中段や下段から始めるのがおすすめです。時間は8分から12分程度が目安ですが、時計を見るよりも「自分の背中がしっかり温まったか」「汗が十分に出たか」という体感を優先してください。
サウナ室を出たら、まずはかけ湯やシャワーで汗を流します。その後に待っているのが水風呂です。水風呂は血管を収縮させ、自律神経に刺激を与える役割があります。最初は冷たくて驚くかもしれませんが、ゆっくりと息を吐きながら入ると、次第に冷たさを感じなくなり、体の周りに温かい水の層(通称:羽衣)ができるのを感じられます。
そして、最も重要なのが「外気浴」です。水風呂から上がって体の水分を拭き取ったら、椅子に座ってゆっくりと休憩します。このとき、収縮した血管が再び広がり、血液が全身を駆け巡ることで、究極のリラックス状態が訪れます。外気浴は5分から10分程度、体が冷えすぎない範囲でじっくりと行いましょう。
水分補給と休憩の重要性について
サウナでは一度の入浴で大量の水分が失われます。そのため、入浴前・入浴中・入浴後のこまめな水分補給が欠かせません。脱水症状を防ぐためにも、コップ1杯以上の水やスポーツドリンクを飲む習慣をつけましょう。喉が渇いたと感じる前に補給しておくことが、安全にサウナを楽しむための鉄則です。
また、セットの合間の休憩は決して省略してはいけません。水風呂から上がった直後の休憩こそが「ととのい」への近道です。無理にセット数を重ねるのではなく、1回1回の外気浴を丁寧に、心ゆくまで楽しむことを意識してください。自分の心拍数が落ち着き、リラックスした状態に戻るのを待つことが大切です。
水分補給には、ビタミンやミネラルが含まれたドリンクが適しています。最近では「オロポ(オロナミンCとポカリスエットを混ぜたもの)」がサウナーの間で定番の飲み物として親しまれています。
自分にぴったりの施設を見極めるためのチェックポイント

サウナ趣味を充実させるためには、施設選びが非常に重要です。施設によって、サウナ室の温度や湿度、水風呂の深さ、外気浴スペースの雰囲気などは大きく異なります。自分にとって何が心地よいのかを知るために、いくつかの基準を持って施設を巡ってみるのが良いでしょう。
ドライサウナやフィンランド式など種類を知る
サウナには大きく分けていくつかの種類があります。日本の銭湯で一般的な「ドライサウナ」は、湿度が低く高温なのが特徴です。短時間でガツンと熱さを感じたい方に適しています。対して、近年増えているのが「フィンランド式サウナ」です。こちらは湿度が比較的高く、熱した石に水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」を楽しめるのが特徴です。
ロウリュが行われると、一気に体感温度が上がり、心地よい発汗を促してくれます。施設によっては、スタッフがタオルを仰いで熱波を送る「アウフグース」というサービスを行っているところもあります。刺激を求めるならドライサウナ、潤いと香りを楽しみながらじっくり温まりたいならフィンランド式やスチームサウナなど、気分に合わせて選んでみましょう。
さらに、セルフロウリュ(自分で石に水をかけることができるタイプ)が可能な施設や、薬草の香りが漂うメディテーションサウナなど、こだわりが詰まったサウナも増えています。それぞれの施設が持つ「こだわり」を知ることで、サウナ趣味の幅がより一層広がっていきます。
水風呂の温度や外気浴スペースの充実度
サウナ愛好家の多くは、サウナ室と同じくらい「水風呂」の質を重視します。水風呂の温度は一般的に15度から18度程度が標準とされていますが、10度を下回る「シングル(一桁台)」設定の施設もあれば、20度前後のマイルドな施設もあります。冷たすぎると感じる場合は、少し温度が高めの水風呂がある施設から探してみるのが良いでしょう。
また、ととのうために欠かせないのが外気浴スペースです。露天風呂エリアにリクライニングチェア(通称:アディロンダックチェアやインフィニティチェア)が設置されているか、風通しは良いかなどを確認しましょう。自然の風を感じながら休憩できる環境は、リラックス効果を最大限に高めてくれます。
通いやすさと清潔感を重視した選び方
どんなに素晴らしい設備があっても、自宅や職場から遠すぎると趣味として続けるのは難しくなります。日常的に通う「ホームサウナ」は、移動の負担が少なく、気兼ねなく立ち寄れる場所を選ぶのが理想的です。生活動線の中にサウナを組み込むことで、習慣化しやすくなります。
また、清潔感はリラックスするために不可欠な要素です。脱衣所や浴室がきちんと清掃されているか、タオルが清潔かといった点は、快適なサウナ体験を左右します。口コミサイトやSNSで最近の利用者の声をチェックし、管理の行き届いた施設を選ぶようにしましょう。自分にとって居心地の良い空間を見つけることが、サウナ趣味を長く楽しむ秘訣です。
サウナ趣味をより深く楽しむための便利アイテム

サウナ趣味は体一つで始められますが、いくつかのアイテムを取り入れることで、より快適で質の高い時間を過ごせるようになります。自分専用の道具を持つことで、サウナへのモチベーションも高まり、準備の時間さえも楽しく感じられるようになるでしょう。
頭髪を守り集中力を高めるサウナハット
サウナ室の熱は上部に溜まりやすく、頭部は最も熱にさらされる部位です。サウナハットを着用することで、熱による頭皮や髪へのダメージを防ぐことができます。特に髪が乾燥しやすい方や、長時間の入浴を楽しみたい方にとって、サウナハットは必須のアイテムと言えます。断熱性の高いウールフェルトや、お手入れが簡単なタオル生地など、素材も豊富です。
また、サウナハットには深く被ることで視界を適度に遮り、自分の世界に集中しやすくする効果もあります。周囲の視線を気にせず、瞑想に近い感覚でサウナを楽しみたいときにも役立ちます。最近ではデザイン性の高いサウナハットも多く販売されているため、お気に入りの一点を見つける楽しみもあります。
サウナハットを選ぶ際は、自分の頭のサイズに合っているか、耳までしっかり隠れるかを確認しましょう。使用後はしっかりと乾燥させることが大切なので、洗濯機で洗える素材のものを選ぶとメンテナンスが楽になります。
衛生面と快適さを保つためのマイマット
多くのサウナ施設では共用のサウナマットが用意されていますが、衛生面が気になる方には「マイマット」の持参がおすすめです。折りたたみ式のサウナマットは軽量で持ち運びもしやすく、自分専用のスペースを確保できるという安心感を与えてくれます。また、クッション性のある素材を選べば、硬い座面でもお尻が痛くなりにくく、リラックスして過ごせます。
マイマットを使用することは、施設を汚さないという配慮にもつながります。サウナ室の木材を汗から守る役割もあり、サウナ愛好家としてのマナー向上にも寄与します。使用後はシャワーでさっと洗い流せるシリコン製や、撥水加工されたウレタン製などが人気です。
カバンの中でかさばらないコンパクトなタイプを選べば、仕事帰りのサウナでも荷物になりません。色や柄も多様なので、サウナハットとコーディネートを楽しむのも良いでしょう。こうした自分専用のギアが増えていくことも、サウナ趣味の楽しさの一つです。
スキンケアやアフターケアに役立つグッズ
サウナ後の肌は、毛穴が開いて汚れが落ちている一方で、非常に乾燥しやすい状態にあります。そのため、保湿ケアは非常に重要です。普段使っている化粧水や乳液を持参するのはもちろん、より保湿力の高いオールインワンジェルやフェイスパックを活用するのも良いアイデアです。サウナ後の火照った肌をクールダウンさせながら水分を補給しましょう。
また、サウナ施設のアメニティだけでなく、自分のお気に入りのシャンプーやボディソープを小さなボトルに詰め替えて持参するのもおすすめです。好きな香りに包まれることで、リラックス効果がさらに高まります。髪の乾燥を防ぐためのヘアオイルや、頭皮をマッサージするブラシなども、サウナ後のケアを格上げしてくれるアイテムです。
さらに、濡れたタオルや水着、ケアグッズをまとめて入れられるメッシュバッグや防水ポーチがあると非常に便利です。浴室内に持ち込めるスパバッグを用意しておけば、必要なものをすぐに取り出せます。こうした準備を整えることで、サウナタイムがよりスムーズで快適なものになります。
サウナ後の「サ飯」で至福の時間を完結させる

サウナから上がり、心身が整った後に待っているのが食事の楽しみです。サウナ愛好家の間では、サウナ後に食べる食事のことを親しみを込めて「サ飯(さめし)」と呼びます。サウナ後の食事は、なぜこれほどまでに格別に感じられるのでしょうか。その理由と楽しみ方について探ってみましょう。
味覚が鋭敏になるサウナ後の食事の楽しみ
サウナと水風呂の交代浴によって自律神経が刺激されると、内臓の働きが活性化され、消化吸収が促進されます。また、大量に汗をかいた後は体がエネルギーと水分、塩分を強く欲している状態です。そのため、普段以上に味覚が鋭敏になり、食材の旨味や出汁の深みを強く感じることができると言われています。
温まった体で冷たい飲み物を流し込んだり、熱々の料理を頬張ったりする感覚は、サウナ趣味におけるフィナーレとも言える瞬間です。「この一口のためにサウナに入った」と感じるほどの満足感は、他ではなかなか味わえません。お腹も心も満たされることで、サウナ体験の幸福度が完結します。
サ飯を楽しむ際は、あまり急いで食べ過ぎないように注意しましょう。胃腸が活発になっている分、急激に詰め込むと負担がかかることもあります。ゆっくりと味わいながら、体が欲しているものを補給するイメージで食事を楽しむのが、健康的なサ活のあり方です。
定番メニューから自分だけのこだわりまで
サ飯に「正解」はありませんが、人気があるのはやはり味の濃いものやスパイスの効いた料理です。例えば、カレーや麻婆豆腐といった刺激的なメニューは、サウナ後の活性化した感覚をさらに刺激してくれます。また、失われた塩分を補うために、ラーメンや生姜焼き定食などを選ぶ人も多く見られます。
一方で、汗をかいた後はさっぱりしたものが食べたいという方も多いでしょう。冷やしうどんや蕎麦、あるいは新鮮なサラダといった軽いメニューも人気があります。施設内のレストランだけでなく、サウナ帰りに近くの定食屋や居酒屋を開拓するのも、サウナ趣味の楽しみ方の一つです。その土地ならではの名物を探すのも面白いでしょう。
自分にとっての「最強のサ飯」を追求するのも、趣味としての深みを増してくれます。「あの施設の後はこの店のカレー」というように、サウナと食事をセットでプランニングすることで、休日の充実度が飛躍的に高まります。
水分と塩分を補給するためのドリンク選び
食事と同様に、サウナ後のドリンク選びも楽しみの一つです。先述の「オロポ」をはじめ、ビタミン炭酸飲料やフルーツジュースなどは、火照った体に染み渡る美味しさがあります。また、サウナ後のビールは格別ですが、アルコールは利尿作用があるため、必ず先に水やノンアルコール飲料で水分補給をしてから楽しむようにしましょう。
最近では、クラフトコーラやこだわりのハーブティーを提供しているサウナ施設も増えています。リラックスした状態を保ちたいなら、カフェインレスの飲み物を選ぶのも手です。自分の体がその時何を必要としているのかに耳を傾けながら、最適な一杯を選んでください。
代表的なサ飯ドリンク
・オロポ(オロナミンC+ポカリスエット):定番中の定番
・アクリ(アクエリアス+リアルゴールド):スポーツドリンクベースで飲みやすい
・デカビタC:ガツンとした刺激が欲しい時に
・冷たい水や炭酸水:シンプルに水分を味わう
サウナ趣味を長く安全に続けるための注意点

サウナは心身に良い影響を与えてくれますが、高温の環境下に身を置くため、誤った入り方をすると体に負担をかけてしまいます。趣味として長く健やかに続けていくために、守るべき注意点とマナーを再確認しておきましょう。安全第一で楽しむことが、何より大切です。
体調管理と無理をしないことの大切さ
サウナ趣味を続ける上で最も重要なのは、その日の自分の体調を見極めることです。寝不足のときや、風邪気味で体力が落ちているときなどは、サウナの熱が体に過度なストレスを与えてしまう可能性があります。少しでも異変を感じたら、その日は入浴を控えるか、温度の低いサウナで短時間だけ過ごすといった柔軟な判断が必要です。
また、サウナ室での「我慢比べ」は禁物です。「あと1分だけ」と無理をすることで、脱水症状や立ちくらみを引き起こす危険があります。周りの人が長く入っているからといって、自分のペースを崩す必要はありません。自分が「心地よい」と感じる瞬間こそが、出るべきタイミングです。常に自分の体と対話しながら楽しむ姿勢を持ちましょう。
水風呂についても同様です。冷たすぎると感じるときや、心臓に不安がある場合は、無理に入らずかけ水だけで済ませるのも立派なサウナの楽しみ方です。自分なりの「安全な楽しみ方」を確立することが、長く趣味を続けるための土台となります。
公共の場としてのルールとマナーの再確認
サウナは多くの人が共有する空間です。全員が気持ちよく過ごせるよう、基本的なマナーを遵守しましょう。サウナ室内での会話は控え、静寂を楽しむのが一般的です。また、汗をかいた状態でそのまま水風呂に入る「汗流しカット」は、衛生面から最も避けるべき行為の一つです。必ずかけ湯やシャワーをしてから水風呂に入りましょう。
場所取りもマナー違反です。休憩用の椅子やサウナ室の座面にタオルを置いたままその場を離れるのは、他の利用者の迷惑になります。自分が使い終わった後は、備え付けのマットを洗ったり、周囲の水分を拭き取ったりといった小さな気遣いを忘れないようにしましょう。こうした配慮ができることも、素敵なサウナーの条件です。
施設ごとに独自のルール(ロウリュのタイミングや黙浴の徹底など)が設けられている場合もあります。初めての施設を訪れる際は、掲示されている案内をよく読み、その場所のルールに合わせるようにしましょう。
アルコール摂取後や疾患がある場合の注意
飲酒後のサウナは非常に危険です。アルコールには利尿作用があり、ただでさえ脱水しやすい状態にある上、血圧の急激な変化によって意識を失う恐れもあります。重大な事故につながる可能性があるため、お酒を飲んだ日は絶対にサウナに入らないようにしましょう。サウナ後のビールを最高の状態で味わうためにも、順番を守ることが大切です。
また、高血圧や心臓疾患、持病をお持ちの方は、必ず医師に相談してからサウナを楽しむようにしてください。急激な温度変化(ヒートショック)が体に与える影響は無視できません。疾患がない場合でも、体調に不安を感じる場合は無理をせず、まずはマイルドな温度の温浴から始めるなど、段階を踏むことが推奨されます。
妊娠中の方や小さなお子様についても、施設によって制限があるほか、医学的な観点から慎重な判断が必要です。サウナはあくまで健康を促進し、生活を豊かにするためのものです。自分や大切な人の体を守るために、正しい知識を持って向き合っていきましょう。
まとめ:サウナ趣味で心豊かな毎日を送りましょう
サウナ趣味は、忙しい日々の中で忘れがちな「自分自身を労わる時間」を与えてくれます。正しい入り方を身につけ、マナーを守りながら楽しむことで、心身の健康維持だけでなく、日々の生活に心地よいリズムが生まれます。お気に入りの施設やアイテム、そしてサ飯を見つける過程も、この趣味の素晴らしい一面です。
まずは難しく考えず、お近くの施設に足を運んでみてください。自分のペースでゆっくりとサウナ・水風呂・外気浴を繰り返し、静かに目を閉じてみましょう。きっと、これまで味わったことのないような解放感とリラックスした自分が待っているはずです。サウナを通じて、あなたの毎日がより輝き、充実したものになることを願っています。


